バナーは本当に適正な対価となっているか?
新聞に広告掲載するとすごい金額である。その成果がどうであるかどうかにかかわらず、 掲載ということに対して費用が発生する。新聞の資源の一部を広告として売り出したからである。
同じように、ウェブにバナーをはるというのは、あるいみ自己資源の貸し出しなんだが、 なぜか張っただけでは対価がもらえない。 何十万、何百万回と広告を表示したところで一銭にもならないのである。
にもかかわらず、大勢がバナーを張っている。 ネットの広告は安いというのはうなずける話である。
マーケティング的な発想をするなら、ネットからの売上がその商品の10%を占めるなら、 ネットに対する広告も10%をかけるのが妥当だろう。 が、実際にネットにかけている広告はもっと安いはずである。
現実の世界の折込広告と比較すると明らか!安すぎる。
新聞の折込を考えてみて欲しい。 といっても普通の人が折込広告なんて入れないから想像もできないと思うが、 通常1枚あたり2〜3円はとられる。これに広告そのものの作成費用を加算すると、 1枚あたりの経費は5円くらいになってしまう。 折込は全く見られずそのままゴミ箱というケースも少なくない。 が、それだけの費用をかけるのである。 (以前、自分が数万部分を折込広告として依頼した場合なので、 大口の場合はわからないけどね。)
ちょっとした町内会の行事で冊子でも作ったらその後ろに広告欄がつく。 この広告欄でさえ、一枠数千円である。
一方、ネットのバナー広告はどうだろうか? 表示しただけで5円もくれるサイトがあるだろうか? お小遣いが・・・手軽に・・・という言葉に乗せられて、 自分のサイトを安売りしてしまっている。 もしくは安売りせざるを得ない状態になっているのがネットの世界なのかもしれない。
この状況はもう変えるのが難しい領域まで来ているような気がする。 これだけお小遣い系サイトが流行っているからね。